変化を力に、次の成長へ。代表・石田が語るFIDIA SOLUTIONSの今期と来期
COLUMN -“ゆるく”何でも-
今期、FIDIA SOLUTIONSは売上82億円を達成。HR・HV・CA・ICT・BPOの5つの事業がそれぞれ着実に成長し、新たな挑戦も始まっています。今期をどのように振り返り、来期には何を目指すのか。代表取締役・石田に、各事業の手応えと今後の展望について伺いました。

FIDIA SOLUTIONSの今期を振り返る
―――まずは、1年の振り返りからお伺いします。今期(2025年7月~2026年6月)は、FIDIA SOLUTIONSにとってどんな年でしたか?
石田:今期は本当に、変化の激しい1年でした。なかでも一番大きなトピックスは、昨年(2025年)10月の社名変更ですね。「Evand」から「FIDIA SOLUTIONS」へと、会社名が変更になりました。
この変更は、FIDIA SOLUTIONS 自体が変わったわけではなく。親会社であるFIDIAからの、“事業拡大に伴い、自社ブランドを統一していこう”という流れです。そのため、子会社の社名はすべて「FIDIA 〇〇」という形に変更になりまして。コーポレートカラーも、僕らが“FIDIAピンク”と呼んでいる落ち着いたピンク色に統一されました。
これは僕らからすると、すごく大きな決断でした。長年「Evand」という会社名で、多くのお取引先やクライアントさんと仕事をさせていただき、名前が浸透してきたところなので。その名前で培った信用も認知度もある。そこから社名もコーポレートカラーも変えるというのは、中身が変わるわけではないとは言え、やはり簡単なことではないんですね。
その他に制度やルールなども、グループ全体で統一していくために、さまざまな変更が加わりました。だから「FIDIAグループが一丸となり、さらなる飛躍を目指すために、大きく舵を切った一年」という感じです。
―――FIDIA SOLUTIONS単体では、今期の成果として特に手ごたえを感じたものはありますか?
石田:事業部それぞれにトピックスもありますが、大きくは新卒採用についてですね。ここは非常に大きな成果を残せたと感じています。
具体的に言うと、採用数ですね。結論から言うと、今期は採用数700名以上で、過去最高の採用人数を実現できた年なんです!
実は、自社は2017年に会社をスタートして以来、2024年度(24新卒)まではずっと採用人数は右肩上がりでした。ありがたくも、毎年“過去最高の採用人数”を更新できていたんです。ですが、去年(2025年度)には初めて、前年よりも採用人数が少なくなってしまった。これは採用市場が非常に厳しくなってきている事情もあるものの、そこだけを見ると、やはりショッキングな事実でした。
その昨年の事実を乗り越えて、今年は700名以上の新卒採用を迎えられ、再び過去最高の採用人数を出せた。やはり、多くの新卒者がFIDIA SOLUTIONSで一緒に働くことを選んでくれるというのは、僕らの一番の強みなので。今年得られた、とても大きな成果だったと感じています。

5つの事業部、それぞれの挑戦と成果
―――会社内部の変化や進化についてもお伺いしたいです。FIDIA SOLUTIONS には5つの事業部がありますが、どのような変化がありましたか?
石田:これは、各事業部で事情が異なります。当社には「HR・HV・CA・ICT・BPO」の5つの事業部がありますが、それぞれの業務内容は独立しているんです。なので、まずは事業部それぞれの業務内容を簡単にお伝えしますね。
HR・HV・CA・ICT・BPO、5つの事業部の役割とは?
―――では、HR事業部から順に、業務内容の簡単な説明をお願いします。
石田:HR事業部は、人材派遣の部門ですね。無期雇用派遣のみで、携帯販売とコールセンターへの派遣に特化している部門です。「人が辞めない人材派遣会社」という僕らの理念の土台となる事業部です。
HV事業部も、人材派遣の部門です。HRとは専門分野が異なり、HVの派遣は介護・看護・ホテル部門に特化しています。基本的にはこちらも無期雇用派遣ですが、現状では一部のみ登録型派遣もあります。
CA事業部は、人材紹介事業です。HRやHVは派遣なので「当社に所属し、派遣先へ赴く」形ですが、CAは人材紹介なので、「他社への就職サポート」を行っています。
ICT事業部は、エンジニア特化の人材派遣です。SES事業(客先常駐型の業務委託契約)の形で、派遣するエンジニアへの教育カリキュラムもあります。それと、自社システムの開発も行っています。
BPO事業部は、コールセンターや事務の請負業務です。業務委託契約ですね。HRでは他社のコールセンターで働く人を派遣しますが、BPOでは業務ごと請け負います。
各事業部の1年――HR・HV・CAの今期の成果とは
―――なるほど、それぞれの事業部の専門がまったく違うんですね。では、それぞれの事業部の1年について教えてください。
石田:これは本当に、事業部ごとにしっかりお話していくと、相当なボリュームになってしまうので(笑)。簡潔にまとめていきますね。
まずはHR事業部。ここは「人が辞めない人材派遣会社」の原点なので、人が何%定着したかという「定着率」を重視しています。競合他社さんに比べると、僕らはこの定着率がかなり高くて、強みでもあり、誇りでもあると思っています。
この定着率が、今期は過去最高を記録できた。この理由としては、派遣先と一緒に研修カリキュラムを作る取り組みを進めてこられたことが大きいと感じています。
クルー(※以下、派遣先で活躍する当社社員を「クルー」と表記します。)にとっては、1日8時間働く現場は派遣先になります。派遣元が頑張っても、実際に気持ちよく働けるかどうかは、派遣先の環境や人間関係の影響が大きい。だから「クルーが働きやすい環境を作るために、派遣元である僕らだけでなく、派遣先も一緒に協力してほしい」と働きかけまして。その僕らの考えに、派遣先が賛同してくれたという形ですね。
―――HV事業部についてはどうでしょうか。
石田:HV事業部は、今年、5つの事業部のなかで一番、事業規模が大きく成長した事業です。具体的には、売上とか、稼働人数とかですね。去年は、新しくHVに配属になった新卒者は20~30名ほどだったんですが、今年は100名を越えることができました。まさに急成長です。
この急成長は、営業のメンバーが本当に頑張ってくれた結果だと感じています。というのも、HVの派遣先のひとつである介護施設というのは、基本的に1施設1人しか派遣できないんですね。たとえばHRのコールセンターなら、1つの派遣先に10人・20人と配属できますが、福祉施設はそれができない。
だから、営業が非常に重要になる。つまり、去年の20~30名に比べて今年は100名以上を新しく配属できたということは、新規の派遣先を去年の5倍以上獲得できた、ということなんです。これが一番大きかったですね。
―――CA事業部についてもお願いします。
石田:CA事業部も成長の1年でしたね。特に、うちを通して就職を決めてくれた人数である「決定数」が倍くらいに拡大しました。
この理由としては、HVのように取引先の母集団が増えたというより、キャリアアドバイザーの個々の成長が大きいと感じています。その背景としては、これまでは個人の能力に頼っていた部分がありましたが、新人への育成カリキュラム、マネジメント方法を構築した事で、個人の能力に加えて、強いキャリアアドバイザーを輩出できる、「仕組み」ができた事にあると感じています。
CA事業部はFIDIA SOLUTIONSのみならず、FIDIAグループを牽引する事業部に成長させていきたいと考えていますので、今期も非常に期待している事業の1つです。
各事業部の1年――ICT・BPOの今期の成果と来期への転換
―――ICT事業部についてはどうでしょうか?
石田:ICT事業部については、振り返りより、今後のスタンスという形でお伝えしますね。というのもこの部門は今、これまで主軸だったSES事業を継続しながらも、同時に自社開発にも注力し始めている、過渡期にあるんです。
というのも、AIの台頭により、エンジニアのSES事業というビジネスモデルそのものが、業界全体としてかなり厳しいことになってきているんですね。
そのため僕らは、SES事業を継続しつつ、それに加えて、現場で経験を持ったエンジニアが自社開発に携わっていく、自社システムを作っていく流れを作っています。新たな社内ツールの開発などにも次々取り組んでいます。自社開発でエンジニアとしてのキャリアを積むことにもなるので、そうやって成長できる人を増やしていきたい。
この自社開発モデルの実績を、この1年で作ることができた。舵を切っていける兆しが見えた、と感じています。ここを来期はさらに伸ばしていきたいと思っています。
―――BPO事業部についてはどうでしょうか?
石田:BPO事業部も変化しつつあります。最近は、コールセンターなどはかなりAI活用が進んできているので。人材派遣の方はまだ必要とされていますが、BPOの市場はAIに置き換わっていくだろうと予想されている状況です。
ですので、来期は大きくビジネスモデルを変えていく予定です。AIには置き換えられない、人にしかできないサービスや価値を提供できる事業モデルに変化していく。ICTはAIの台頭により事業の主軸を増やす方向でしたが、BPOはサービスを転換する方向ですね。
詳細はお伝えできませんが、もう新しいビジネスモデルは決まっていまして。いよいよこれから展開していく形になります。来期はBPO事業部にとって、まさに変革の年と言えるかもしれません。

来期へのメッセージ。「AI時代に、人だからこそ生み出せる価値を」
―――来期1年に向けて、社員に意識してほしいと感じていることはありますか?
石田:近年は、ICTやBPOでも触れたように、AIを避けて通れない時代になってきています。だからこそ思うのが、“人にしかできない価値”がいかに重要かということ。
そのために、僕から全社員に伝えたいと感じているのが、「AI活用の促進」です。
これは、AI活用そのものが目的ではなくて。「AIを手段として使い、生産性を上げることで、人でしかできない業務に価値を見いだしていきたい」ということです。
AIにできる仕事は、AIに任せる。そうしたらAIに任せたぶんだけ時間や力が空くわけですから、そのぶん、人にしかできない仕事に注力できます。そうしたら、人はもっと“その人にしかできない業務”ができるようになるし、“その人にしかできない業務”がこれまで以上に価値あるものになっていきます。
AIを活用しながら、人にしかできない業務の価値を高める。その挑戦が、FIDIA SOLUTIONSの来期を象徴する大きなテーマになると感じています。
―――ありがとうございます。最後に、石田さんご自身の来期の展望を教えてもらえますか?
石田:上記ともつながるのですが。事業部ごと、個人ごとの成長が重要になってくる1年だと考えています。
それぞれが自分にできることを磨き、自分にしかできない業務を行い、その価値を高めていく。自分が所属している事業部の課題や目標をひとつずつ乗り越えていく。その積み重ねが事業部を強くして、会社全体ももっと強くしていく。
そんな風に、一人ひとりの力こそがFIDIA SOLUTIONSの次の発展をつくっていくと、僕は確信しています。
