【アパレルからの転職】未経験から介護の現場で見つけた“誰かの力になれる”場所 HV事業部 中村愛美さん(2025年インタビュー)
COLUMN -“ゆるく”何でも-
「人と関わることが好き」。そう思ってアパレル業界で10年以上働いてきた中村愛美さん。けれど、努力が見えづらい評価制度や繰り返される異動に悩み、やがて事務職へ転職します。しかし、じっとデスクに向かう日々に違和感を覚え、「やっぱり私は、現場で動いていたい」と強く実感したといいます。
そんな中で出会ったのが、FIDIA SOLUTIONSで紹介された介護の仕事でした。最初は「自分にできるのかな」と不安もありましたが今では「もっと現場に関わっていきたい」と思えるほど、前向きに介護の仕事と向き合っています。支えてもらった経験を胸に、今度は「誰かを支えたい」と語る彼女に、これまでの歩みと、これからの目標を伺いました。

「人と関わるのが好き」だけじゃ続けられなかったアパレル時代
――まずは、FIDIA SOLUTIONSに入社する前のキャリアについて教えてください。
中村:高校を卒業してすぐは、1年間ほど飲食店でアルバイトをしていました。接客の仕事が楽しくて、「人と関わるのっていいな」と思うようになって。そこから正社員として働きたいと考え、アパレル業界に転職しました。入社したのは大手のアパレルメーカーで、婦人服ブランドの販売職を10年以上続けてきました。
――10年以上はすごいですね。そこまで続けられた理由は何だったのでしょう?
中村:お客様と直接お話しできるのが、本当に楽しかったんです。「この方にはこういうコーディネートが合いそう」と考えながらご提案して、「ありがとう」と言ってもらえた瞬間がすごく嬉しくて。人と関わることが自分の強みだと感じていましたし、「もっとこの仕事がうまくなりたい」と思いながら日々頑張っていました。
――それでも転職を考えるようになったのはなぜですか?
中村:実は、アパレル時代には11回の店舗異動を経験していて…。新しい場所に行くたびに人間関係はリセットされますし、人事評価もまたゼロからのスタート。どれだけ頑張っても、昇給や評価につながりづらい環境にだんだん疑問を感じるようになりました。自分が積み上げたものが目に見えて報われない。給料も、新卒とあまり変わらなかったですし…。
――環境の変化が多くて、継続的な評価が難しかったんですね。
中村:はい。もちろんやりがいはあったんですが、「この先ずっとこの働き方でいいのかな」と不安も膨らんでいきました。将来的にどうなっていけるのか、自分のキャリアの見通しも立たなかったですし、頑張った分が見える職場で働いてみたいという思いが強くなっていきました。
――そのときに次の職場として選んだのは何だったんですか?
中村: 当時は、「もう人と関わるのは疲れたかもしれない」と思っていて(笑)。安定していて、落ち着いて働けるイメージがあった事務職に就こうと決めました。人と関わらず、黙々と作業できる環境のほうが、自分には合っているんじゃないかって。
安定を求めた事務職で、逆に気づいた“自分の適性”

――実際に事務職に就いてみて、いかがでしたか?
中村:水道修理業者で、半年ほど働きました。最初は「黙々とできる安定した仕事」だと思っていたんですが、想像していたよりずっと大変で…。現場の職人さんと外部業者の間に入ってスケジュールを調整する、いわゆる“調整役”のポジションだったんです。
――それはなかなか大変そうですね。
中村:はい、かなり大変でした。たとえば「明日の工事に人手が足りない」と連絡が入ったら、私が協力業者を探して日程を調整する。現場の人からも業者さんからも、いろんな要望やプレッシャーが飛んでくるんです。しかも、業界特有の専門用語も多くて、何をどう確認すればいいのか分からず……。聞き漏らせば怒られるし、確認すれば「そんなことも分からないの?」と怒られる。その繰り返しで、どんどん自信を失っていきました。
――裏方の仕事とはいえ、精神的なストレスが大きかったんですね。
中村:本当にきつかったです。毎日家に帰るとぐったりしてしまって、「これは自分のやりたい働き方じゃないな」と思いました。半年で退職したんですが、むしろそこで気づけたんです。「私は、動いていたいんだな」って。じっと机に向かって調整するより、現場で誰かと一緒に動く方が向いているって、ようやく分かりました。
――ご自身の“適性”を明確に言語化できた瞬間だったんですね。
中村:はい。友人からも「中村さんって、絶対介護とか向いてそう」って言われたことがあって。お年寄りと接した経験はなかったんですけど、「誰かと協力して働くのが好き」という部分はずっとブレていなかったので、次の仕事ではそこを大切にしようと考えました。
――その後、どうやって次の仕事を探したんですか?
中村:前職を辞めたあとは、転職エージェントに相談していました。どこか事務以外の仕事も視野に入れようと思っていたところで、FIDIA SOLUTIONSを紹介されて。グランフロントにあるオフィスで話を聞けるということで、とりあえず一度行ってみることにしたんです。

“怪しいけど気になる会社”FIDIA SOLUTIONSとの出会いと安心感
――FIDIA SOLUTIONSの第一印象はどうでしたか?
中村:正直に言うと、「怪しい会社なんじゃないか?」って少し疑ってました(笑)。転職エージェントからは「若い人が多くて、雰囲気が明るい会社です」と言われてたんですが、なんだかキラキラしすぎてるんじゃないかと思って。自分にはちょっと合わないかも…というのが正直な第一印象でした。
――実際に話を聞いてみて、印象は変わりましたか?
中村:はい、がらっと変わりました。仕事の案内で対応してくださったのが岡田さんという方で、とにかくフレンドリーで。「こんにちは〜」って気軽に声をかけてくれて、「これが面接?」って思うくらいラフな雰囲気でした(笑)。でもそのおかげで緊張もほぐれて、「ここなら無理せず働けるかもしれない」と思えました。
――介護職という選択には不安はありませんでしたか?
中村:ありましたよ、もちろん。「経験も資格もない私が、本当にやっていけるのかな」って。でも、岡田さんや担当の方がすごく丁寧に話を聞いてくれて、「未経験から始めた人もたくさんいる」と教えてくれて。不安よりも、「一度チャレンジしてみたい」という気持ちが強くなっていきました。
――FIDIA SOLUTIONSとのやり取りで、印象に残っていることはありますか?
中村:「どう働きたいですか?」って、私の気持ちをまず聞いてくれたことです。ただ職場を紹介するだけじゃなくて、自分の性格や過去の経験、希望を踏まえた上で一緒に考えてくれる感じがあって。それまでの仕事探しではなかった対応だったので、「ここに任せてみたい」と自然に思えました。
――入社後、どのように現場での仕事が始まりましたか?
中村:2023年2月から、大阪の介護施設に配属されました。FIDIA SOLUTIONSに入ってから、ずっと同じ施設で働いています。初日は緊張でいっぱいでしたが、「今日からここが新しい現場なんだ」と腹をくくって、一歩踏み出しました。

「私にもできることがあった」未経験から見えた自信と役割
――現場に入ってみて、最初はどんな気持ちでしたか?
中村:とにかく緊張していました。介護の仕事って、「体力が必要そう」「資格がないと難しそう」というイメージがあって、自分にできるのかなって。不安ばかりでした。
――実際にやってみると、どうでしたか?
中村:やってみたら、思っていたよりも自然に仕事に入っていけました。オムツ交換や入浴介助、排泄介助といった業務にも、意外と抵抗はなくて。先輩方が本当に丁寧に教えてくれて、安心して覚えていけたのが大きかったです。
――お年寄りとの接点はそれまでなかったんですよね?
中村:そうなんです。だから最初は少し構えていた部分もあったんですけど、利用者さんたちの表情や言葉に触れるうちに、自然と気持ちもほぐれていきました。「今日も来てくれてありがとう」って言われたときは、本当に嬉しくて。「あ、自分にもできることがあるんだ」と思えた瞬間でした。
――具体的に任される業務にも変化が出てきたんですよね。
中村:入社して半年ほど経った頃に、初めて“この方の担当になってください”と任されて。それまでは日替わりでいろんな方のケアに入っていたのですが、担当がつくことで「この方のことをもっと深く知ろう」と意識が変わりました。少しプレッシャーもありましたが、それ以上に信頼して任せてもらえたことが嬉しくて。「この方にとって安心できる存在になりたい」と思うようになりました。
――自信をつけるきっかけになったんですね。
中村:はい。最初は「ただの未経験者」だった私が、少しずつ仕事を任されて、「中村さんが来てくれて助かる」と言ってもらえるようになって。そうやって“必要とされている”と実感できる場面が増えることで、自分の中にも確かな手応えが生まれてきました。
――今は、現場でどんなふうに働いていますか?
中村:まだまだ学ぶことは多いですが、日々少しずつ任せてもらえる業務も増えてきて、やりがいもどんどん膨らんでいます。今は資格取得に向けて勉強中で、並行して社内のメンター制度にも挑戦しようとしているところです。一度は不合格だったんですが、もう一度チャレンジしたいと考えています。
――すごく前向きに取り組まれているんですね。
中村:周りの先輩たちが優しく支えてくれた分、私も次は誰かを支える立場になりたいと思うようになりました。その第一歩として、もっと知識と技術を身につけて、利用者さんにとって安心できる存在でありたいと思っています。

支える側へ。目指すは“育てる人”
――今後、どんなふうに働いていきたいと考えていますか?
中村:いまはまだ日々の業務に必死ですが、ゆくゆくは後輩を育てる立場になりたいと考えています。自分もたくさんの人に支えてもらってきたので、今度は自分が誰かの支えになれるような存在になりたいと思っています。
――育てる立場として、どんなことを大切にしたいですか?
中村:とにかく「話しやすい人」でありたいです。自分自身が未経験からのスタートだったので、何が不安なのか、どこでつまずきやすいのか、身をもって理解しているつもりです。だからこそ、相手の目線に立って関わっていけたらと思っています。
――FIDIA SOLUTIONSの環境は、中村さんにとってどんな場所ですか?
中村:「人に恵まれてるな」ってよく感じます。介護って一人でやる仕事じゃないので、周りと協力し合えることがすごく大切なんですが、FIDIA SOLUTIONSにはちゃんと支え合える空気があります。困ったときに「大丈夫?」って声をかけてくれる人がいて、自分も自然と誰かに声をかけたくなる。そんな環境がありがたいですね。
――最後に、これからFIDIA SOLUTIONSで働こうとしている人にメッセージをお願いします。
中村:経験がなくても大丈夫です。私もゼロからのスタートだったけど、ちゃんとサポートしてもらえました。介護の仕事って、特別なスキルが必要そうに見えるかもしれないけど、一番大切なのは「人と関わることが好きかどうか」だと思います。少しでも興味があるなら、ぜひチャレンジしてみてください。
