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目標は「誰よりも失敗すること」。失敗が怖かった新卒から東日本責任者へ(2026年2月取材)大木紳さん


入社7年目で東日本4拠点を管轄する営業本部2課責任者を務める大木氏。しかし新卒当時は、人とのコミュニケーションが苦手で、携帯電話販売の店舗成績は半年間最下位。「自分は会社の迷惑なのでは」と本気で辞めようと悩んだこともあったそうです。

そんな彼は、どのように立ち直り、売上全国2位を経て拠点責任者へと成長したのか。転機となった同期の一言、上司のアドバイス、そして「誰よりも失敗する」という目標に至るまでの思考の変化を語ってもらいました。

人と話すのが怖かった自分が、東日本責任者になるまで

――まずは、現在のお仕事内容について教えてください。

大木:HR事業部で営業本部2課の責任者として、東日本を管轄しています。札幌・仙台・東京・名古屋の4拠点ですね。クルーの環境をより良くするために、クライアント様との交渉や拠点全体のマネジメントなどを日々行っています。

――入社のきっかけを教えてください。

大木:2019年に専門学校から新卒で入社して、もうすぐ7年になります。スポーツ系の学校でしたが、その道には進まず、人と関わる仕事を選びました。
というのも、実は当時、人とコミュニケーションをとるのがものすごく苦手だったんです。

でも学生の頃、父親が大病を患い半年ほど働けなくなった期間があって。そのときに、「今の自分のままでは、父親に万一のことがあったときに何もできない」と強く感じたんです。だから苦手な自分を変えたくて、人と関わる職種を選んで6、7社を受けました。そのひとつがFIDIA SOLUTIONSです。

選考で印象的だったのは、人の明るさでした。自分の苦手なことを話したら、「それって逆にいいことだよね」と褒めてくれて。ここなら頑張れるかも、と思えたんです。

店舗成績最下位だった「地獄の半年」

――実際に働いてみて、いかがでしたか?

大木:正直、怖かったです。携帯販売の仕事だったので、お客様と会話するのが前提で、本当に苦手なことだらけでした。
しかも、東京拠点の一期生だったんです。立ち上げ直後で、先輩も制度もなく、何が正解かもわからない。プレッシャーはかなり大きくて、それでも「まずは目の前のことをやる」と、一歩ずつ取り組むしかありませんでした。

最初の半年は、僕にとってはまさに地獄でした。実績もずっと店舗最下位。「自分は会社の迷惑なんじゃないか」と本気で悩み、辞めようかと思い詰めたこともありました。

転機は、同期の一言と上司のアドバイス

――そこから、どう立て直したのでしょうか。

大木:辞めようかと相談した同期に、怒られたんです。「一緒にこの会社を作っていこうって約束して頑張ってきたのに、何でそんなこと言うの」って。その言葉で「こんなふうに本気で思える会社と出会えるのは貴重かもしれない」と思い直し、辞めるのをやめました。

もうひとつの転機が、上司のアドバイスでした。「自分の物差しで物事を測らないこと」。自分目線ではなく、お客様目線で案内するようにと。
そこからお客様のニーズを意識するようになったら、売上が一気に伸びた。最終的には、その量販店で全国2位まで行けたんです。

――ここから一気に昇進が続きますが、正直なところ、順調だったのでしょうか?

大木:いや、順調ではありませんでした。1年ごとに役職が変わるので、求められる役割も責任も難易度もどんどん上がっていく。自分のスキルが足りないと感じながら、追いつくのに必死でした。
なかでも一番プレッシャーを感じたのが、5年目に係長(東京拠点責任者)になったとき。当時の売上は大阪が一位でしたが、就任した1年半で全国1位にできたのは大きな経験でした。

――昇進や成果のなかで、一番心が動いた瞬間は?

大木:自分の昇進にはあまり興味がないんですが、部下が増えることや部下のキャリアアップは嬉しい。みんな最初から優秀だったわけじゃない。それぞれがすごく頑張って成長して、自分のキャリアをつかみ取っていく。その姿がすごく嬉しいんです。
それに、部下が上のポジションに行くには、自分が上がらないと席が空かない。そういう意味では、自分のキャリアアップも嬉しいですね。

目標は「誰よりも失敗すること」

――入社してから、変わったと感じることはありますか?

大木:自分からいろんなことに挑戦するようになりました。入社当時は、失敗して人に嫌われるのが怖くて、失敗すること自体もすごく怖かったんです。
でも実際には、たくさん失敗したのに、誰からも嫌われたりしなかった。むしろ振り返ると、失敗した経験ほど自分を大きく成長させてくれていました。

今では「失敗してきて良かった」と心から思う。最近では年間目標を「誰よりもたくさん失敗する」にしているくらいです。

僕の失敗の定義は少し変わっていて、ちょっとでも改善点があれば失敗。傍目には成功でも、次への課題があれば失敗と見なしています。
部下の失敗も、きちんと教えきれなかった自分の失敗とカウントしています。だから部下の失敗は大歓迎。失敗が増えるのは、挑戦が増えているしるしですから。

――失敗が怖い人にアドバイスをするとしたら?

大木:「成功・失敗の基準を下げること」です。大きな成功や失敗をひとつと数えるより、小さな成功や失敗をたくさん重ねていくほうが成長につながると思っています。

弱点が自分だけの武器になる

――今後の目標はありますか?

大木:2年前に第一子が生まれたので、将来子どもに誇れる会社にしたいという思いがあります。そして、クルーのキャリアの選択肢をもっと増やしたい。そのために、新しい事業部を立ち上げるようなことも挑戦していきたいですね。

仕事に関しては、自分ではまだスタートラインにも立っていない感覚です。実は自分の中でひそかに、石田社長を基準にさせてもらっているんです(笑)。僕は今28歳で東日本責任者を2年やっていますが、石田さんが28歳のときはもう事業を立ち上げていた。追いつきたい、追い抜きたいと思っています。

――学生や求職者の方たちへのメッセージをお願いします。

大木:この仕事をしてきて一番思うのは、欠点や弱点があるからこそ得られる体験がたくさんある、ということです。
たとえば僕は、地頭がいいタイプではありません。でもだからこそ、上司の説明が難しいと感じたときに「じゃあ部下にはどう伝えればわかりやすいか?」を考える。その積み重ねで、自分だけの視点が芽生えました。
だから、自分の弱点や短所をもっとポジティブに捉えてほしい。欠点も含めて、自分のことを好きになってほしいです。

――ちなみに、学生だった頃のご自分にアドバイスするとしたら?

大木:たくさん挑戦して、たくさん失敗してほしいです。当時は失敗が怖くて、仲のいい人としか関わらなかったので。まずは第一歩として、色んな人に関わってほしい。たくさん悩んで、悩んだことを全部自分の経験値にしていってほしいです。

――当時の大木さんは聞いてくれそうですか?

大木:絶対聞かないと思います(笑)。自分で体験しないと納得しないんですよね。でもいつかどこかで気付くと思う。失敗って、思っているほど怖くないんだって。

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